患者が増え続ける糖尿病。糖尿病に対する水素の研究の動向について

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厚生労働省が実施した「2016年国民健康・栄養調査」で成人の中で「糖尿病が疑われる人」は12.1%、「糖尿病の可能性が否定できない予備群」は12.1%いるということが発表されています。
実に1,000万人が糖尿病を疑われていて、この割合は1997年以降増加していっています。
今や身近な病気と言える糖尿病。水素に関する研究では糖尿病への効果の検証が進んでいます。

■糖尿病による症状
糖尿病の主要な病型は1型と2型に分けられています。私達が日頃、「糖尿病」と聞いて思い浮かべるのは主に2型になります。

1型糖尿病を発症するのは主に子どもや若い人で、特にやせ形の人が多く発症します。
最初は風邪に似た症状が出て、その後、のどが渇く、尿が多くなる、急激にやせるなどといった症状があらわれてきます。
急激な発症し、病状の悪化も急速なのですぐに治療が必要になってきます。

2型糖尿病は遺伝的に糖尿病になりやすい人が、肥満や運動不足、ストレスなどをきっかけに発病するものです。
ゆるやかに発病し、進行もゆっくりですが、自覚症状がないためにいつ発症したのかわからなず、健康診断で発見されることもあります。
苦痛もないので気付かずにいると合併症が進んできてしまいます。

■糖尿病に対する水素の研究
水素の研究では水素水が2型糖尿病と境界型糖尿病に効果があると発表されています。2型糖尿病はメタボリックシンドロームと関係が深く、生活習慣によって発症します。

2型糖尿病の主症状のひとつとしてインスリン抵抗性があり、水素水を用いた研究ではこのインスリン抵抗性に対して行われています。

インスリン抵抗性の症状を示す30名の2型糖尿病患者を対象にした臨床試験では、水素水を摂取することで脂質のバランスや血糖値を正常化させるという効果が認められました。

1型糖尿病でも研究は進められています。
1型糖尿病モデルマウスを使った動物実験では、水素水を飲むことで糖尿病の発症率が低下し、同じマウスを使った別の実験では、骨格筋へのブドウ糖取り込みを促進し、血糖値を下げることも報告されています。

■まとめ
糖尿病に対する水素水の効能検討では、2型糖尿病はすでに臨床試験まで行われ成果が挙げられています。1型については未だ動物実験レベルに留まっています。
今や身近な病気とも言える「糖尿病」。今後さらなる研究が進み、エビデンスレベルを高まっていけば医療への進展にも繋がることが期待されます。